鳥類弁護士事務所、勤続2日目

ある日、NINTENDO SWITCHで不思議なゲームを見つけました。『鳥類弁護士の事件簿 Aviary Attorney』 です。最初は、どこかで見覚えのあるこのゲームの絵にひかれたのですが、よくよく調べてみると、2015年にStramで発売された『Aviary Attorney』 (Steam版英語のみ)のローカライズ版ではありませんか!
ビジュアルノベル、いつも途中で挫折するためあまりやらないジャンルなのですが、購入し、配信でやってみることにしました(実は始めてみるまではパズル要素が多めかと思っていました)

なんだか見覚えがあるなぁと思ったイラストはそれもそのはず、19世紀のフランスの風刺画家J・J・グランヴィルのアートの数々で、ゲーム内BGMには『動物の謝肉祭』などで有名なこれもフランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスの音楽が使用されています。とにかく雰囲気が素敵です。
主人(鳥)公は善良な猛禽類の弁護士、ジェイジェイ・ファルコンとその助手のスパロウソン。この文章を書いている時点で二つのエンディング、第四幕のAルートとCルートを終わらせています。
実は最初は続くかどうか不安だったのですが、第一幕を終えた時点で予想を裏切る屈辱の展開となり、後半になるにつれてどんどんとのめり込んでしまいました。ストーリー的には不穏ですが、配信的にはある意味安心です。

今日はあんまりネタバレを書きたくないと思ったのだけれど書くか…。

まだすべての選択肢を読んだわけではないので、このゲームに「トゥルーエンド」なるものがあるのかわかりませんが、少なくともAルートとCルートはトゥルーエンドとは言えないエンディングになっています。
Aでは個人的な恨みをはらすためにファルコンは闇落ち、Cは革命の指導者とともに行方不明となりました。

メダル、ほとんど取れていませんね…。

うーむ、依頼を受け、無実の罪で起訴された被告獣の無罪を勝ち取るゲームかと思いきや…。そもそも時は1848年。2周してみて、なんとなくですが、この作品の最終目標は、「フランス二月革命を平和主義革命(無血革命)として成功させる」ことなのでは?と思っています。いや、うん、やってみないとわからないけど…。
これまでの流れからもしトゥルーエンドがあるとしたらそれだと思う…。だいたい主役のファルコンの過去すらまだわかってない。

とりえず昨日までで、まだ見ていないBルートに進むためには、第三幕で死亡してしまうファルコンの友人(鳥)セヴラン・ココリコ検事を助けなければならないことがほぼ確定しました。
彼を救うためには第三幕だけで集まる証拠品では足りず、最低でも第二幕までさかのぼって、入手した証拠品を手放さずに持っておく必要があります。
せっかくなので次回の配信では3周目としてまた最初からやろうと思っています。第一幕に登場する実業家のガブリエル男爵に、私は最終的に罪を着せて投獄・処刑を許してしまったのですが、場合によっては男爵の力が必要かもしれないし…。ウンウン。

重厚でハラハラするストーリーなのに、ときどきハッとするようなケモノギャグが飛び出してくすっとしてしまうこのゲーム。続きが楽しみです。

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